W Scalable Networking Pack (SNP) の使用上の注意事項について (補足)
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サポート情報

  Scalable Networking Pack (SNP) の使用上の注意事項について (補足)

更新日:2021年8月26日

■SNP を有効にする手順について

SNP は以下の方法で有効にすることが可能です。対象OSにより方法が異なります。また、SNP の各機能については OS の設定と合わせてネットワークアダプタでも有効に設定していただく必要があります。

[重要]

手順には、レジストリの編集方法が含まれているものがありますが、レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。レジストリを編集する際には十分に注意してください。万一に備えて、編集の前にバックアップしておく等トラブル対策を実施することをお奨めします。なお、 レジストリの操作についてはお客様責任のもと行って下さい。

Windows Server 2003 ファミリ

レジストリを編集することで SNP を有効にします。

[対象OS]

Windows Server 2003
Windows Server 2003 R2
Windows Storage Server 2003
Windows Storage Server 2003 R2

[手順]

  1. レジストリエディタを起動し、以下のレジストリ値を 1 に設定してください。レジストリが作成されていない場合は、キーを作成し、値を 1 に設定してください。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters


    名前
    種類

    : EnableTCPChimney
    : REG_DWORD
    : 1

    名前
    種類

    : EnableRSS
    : REG_DWORD
    : 1

    名前
    種類

    : EnableTCPA
    : REG_DWORD
    : 1

  2. 設定後にOSの再起動を実行してください。

Windows Server 2008 ファミリ

レジストリ編集と netsh コマンドを実行することで SNP を有効にします。

[対象OS]

Windows Server 2008
Windows Vista
Windows Server 2008 R2
Windows 7

[手順]

Windows Server 2008、Windows Vistaでは設定を変更する一部のnetshコマンドを実行することで特定のレジストリの設定が意図せず変更される問題があります。
Windows Server 2008、Windows Vistaにおいて手順を実施する際には事前に(*1)の内容をご確認ください。
  1. レジストリエディタを起動し、以下のレジストリ値を 1 に設定してください。レジストリが作成されていない場合は、キーを作成し、値を 1 に設定してください。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters


    名前
    種類

    : EnableTCPA
    : REG_DWORD
    : 1

  2. 管理者として実行したコマンドプロンプトを起動し、netsh コマンドで以下の設定を実行してください。


    netsh int tcp set global chimney=enabled
    netsh int tcp set global rss=enabled

  3. OS 再起動を実行してください。

Windows Server 2012/Windows Server 2016 ファミリ

netsh コマンドを実行することで SNP を有効にします。

[対象OS]

Windows Server 2012
Windows 8
Windows Server 2012 R2
Windows 8.1
Windows Server 2016
Windows 10 バージョン 1803(Redstone 4)以前

[手順]

  1. 管理者として実行したコマンドプロンプトを起動し、netsh コマンドで以下の設定を実行してください。


    netsh int tcp set global rss=enabled
    netsh int tcp set global chimney=enabled

  2. OS 再起動を実行してください。

Windows Server 2019 ファミリ

netsh コマンドを実行することで SNP を有効にします。

[対象OS]

Windows Server 2019
Windows 10 バージョン 1809(Redstone 5)以降

[手順]

  1. 管理者として実行したコマンドプロンプトを起動し、netsh コマンドで以下の設定を実行してください。


    netsh int tcp set global rss=enabled

  2. OS 再起動を実行してください。



(*1) Windows Server 2008、Windows Vistaにおいて特定のレジストリの設定が意図せず変更される問題について

  • Windows Server 2008、Windows Vista にて設定を変更する一部の netsh コマンドを実行した際に、以下のレジストリキー配下のパラメータが意図せずデフォルトに戻される現象が発生する場合があります。


    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYESTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
    disableTaskOffload
    EnablePMTUBHDetect
    EnablePMTUDiscovery KeepAliveInterval
    KeepAliveTime
    Tcp13230pts
    TcpFinWait2Delay TcpMaxDataRestransmissions
    TcpTimeWaitDelay
    TcpUseRFC1122UrgentPonter

  • 変更されたパラメータはデフォルトとして処理されるため、上記を明示的にデフォルトから変更しているものがなければ、実影響は発生しません。
  • 上記のいずれかのパラメータが存在しない場合は、デフォルトと判断いただいて差支えありません。
  • 上記において任意の値に変更している場合は、netshコマンドを実行する前に各パラメータの値を記録し、netshコマンドを実行後に元に戻せるようにしてください。
  • Windows Server 2008 R2、Windows 7では本問題は発生しませんため、対処の必要はありません。

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