公開日:2009年10月15日更新日:2017年10月24日
本ページでは、Express5800シリーズにおける Windows Server 2008 R2 Hyper-V(以下、"Hyper-V 2.0"と略します)のサポートについて情報公開しています。お使いのモデルに関する情報をよくご確認の上、ご使用ください。
Windows Server 2008 Hyper-V のサポートについては、
Express5800シリーズにおける Hyper-V のサポートについてをご確認ください。
Windows Server 2008 R2 のサポートについては、
Express5800シリーズにおけるサポート方針をご確認ください。
なお、Microsoft社からダウンロード提供されている「Microsoft Hyper-V Server 2008 R2」は、本ページの対象には含みません(現時点では、Express5800シリーズにおける Microsoft Hyper-V Server 2008 R2 のサポート予定はありません)。
サポート対象のモデル
Windows Server 2008 R2 をサポートしている下記のモデルの内、インテル バーチャライゼーション・テクノロジー(Intel-VT)に対応したCPU搭載の機種にてサポートします。
カテゴリ |
モデル |
2009年11月以前に発売したモデル |
2009年11月以降に発売したモデル |
スタンダードラックサーバ
スタンダードタワーサーバ |
R120a-1, R120a-2
T120a-E, T120a-M |
全機種 |
データセンタ向けサーバ(iモデル) |
- |
全機種(注1) |
低価格エントリモデル(Gモデル) |
110Ge, 110Ge-S, GT110a, GT110a-S |
全機種 |
オフィスラックサーバ |
- |
- |
ブレードサーバ(SIGMABLADE) |
B120a |
B120g-hを除く全機種 |
スケーラブルHAサーバ |
A1040, A1160, A1040a,
A1080a-S, A1080a-D, A1080a-E(注2)(注3) |
データセンタ向け省電力サーバ(ECO CENTER) |
E120a, E110b-1, E120b-M, E120b-1,
E110c-1, E110d-1, E120d-1, E120d-M, E120e-M, E120f-M
|
ftサーバ |
R320a-E4, R320b-M4, R320c-E4(注3), R320c-M4(注3),
R320d-M4(注3), R320e-M4(注3), R320e-E4(注3) |
(注1) | 「データセンター向けサーバ(iモデル)」は、2010年5月17日以降に出荷されたモデルより、「データセンタ向け省電力サーバ(ECO CENTER)」に統合されました。 |
(注2) | ユーザーズガイドの付録「付録C OS毎の設定」をご確認の上、BIOS設定を変更してください。 |
(注3) | Windows Server 2008 R2 の Service Pack 1 を適用する必要があります。 |
※ | 表に記載されたSIGMABLADE・データセンタ向け省電力サーバ(ECO CENTER)・ftサーバは、全機種対応しています。それ以外のモデルについては、スペック詳細・アーキテクチャ図をご参照いただき、搭載する CPU が Intel-VT に対応しているかご確認ください。 |
Live Migration サポート構成
Hyper-V 2.0 の Live Migration 機能は、Windows Server Failover Cluster の構成を前提としています。
Hyper-V 2.0 のサポート対象モデルを使用した、Windows Server Failover Cluster をサポートしている構成について、Live Migration 機能をサポートします。
Windows Server Failover Cluster のサポート構成に関する情報は、以下をご覧ください。
動作対象のゲストOS
Express5800では、ゲストOSとして以下の OS を動作対象とします。OSによっては
Service Pack(以下、"SP"と略します) の指定がありますので、よくご確認ください。
また、ゲストOSの保守サポートについては、
OSのサポートサービスをご確認ください。
なお、Express5800で Hyper-V 2.0 を使用する場合は、ゲストOSに
「Hyper-V 2.0用の統合サービス」を必ず適用して下さい(統合サービスとは、Hyper-V 2.0 環境において性能面・操作性向上を図るための機能です)。統合サービスの適用手順は
こちらをご参照ください。
OS |
Edition |
SP指定 |
Windows Server 2012 (x64) (注1) |
Standard / Datacenter |
RTM |
Windows Server 2008 R2 (x64) |
Standard / Enterprise |
RTM/SP1 |
Windows Server 2008 (x86/x64) |
Standard / Enterprise |
RTM/SP2 |
Windows Server 2003 R2 (x86/x64) |
Standard / Enterprise |
SP2 |
Windows Server 2003 (x86/x64) |
Standard / Enterprise |
SP2 |
Windows 2000 (注2) |
Server / Advanced Server |
SP4 (注3) |
Windows 8 (x86/x64) (注1) |
Pro |
RTM |
Windows 7 (x86/x64) |
Professional |
RTM/SP1 |
Windows Vista (x86/x64) |
Business |
SP1/SP2 |
Windows XP (x64) |
Professional |
SP2 |
Windows XP (x86) (注2) |
Professional |
SP2/SP3 |
SUSE Linux Enterprise Server 10 (x86/x64) |
- |
SP3 |
Red Hat Enterprise Linux 5.2 ~ 5.5 (x86/x64) |
- |
- |
(注1) | 「Windows Server 2012(x64)」/「Windows 8(x86/x64)」を使用する場合には、ホストOSに KB2744129 を適用する必要があります。
なおftサーバでは、「Windows Server 2012(x64)」/「Windows 8(x86/x64)」を使用することはできません。KB2744129を適用した場合、CPU/IOモジュールの組み込みが正しく行われないことがありますので、適用しないでください。 |
(注2) | 「Windows 2000 SP4」/「Windows XP SP2(x86)」については、2010年7月13日にMicrosoft社のサポートが終了しています。 |
(注3) | 「Windows 2000」については、SP4適用済みの媒体でインストールしている場合のみ対象になります。 |
OSのサポートサービス
- Express5800シリーズの Hyper-V 2.0 環境におけるホストOS の保守サポートにつきましては、Windows Server 2008 R2 の「PP・サポートサービス」のご契約が必要になります。
- Hyper-V 2.0上のゲストOSの保守サポートにつきましては、ゲストOSごとに「PP・サポートサービス」のご契約が必要になります。
- Hyper-V 2.0上のゲストOSのサポート期間は、物理環境と同様にMicrosoft社の定める各OSのサポートライフサイクルに従います。
- Windows 2000 SP4/Windows XP SP2(x86) の「PP・サポートサービス」につきましては、新規ご契約の受け付けは終了しています。
- Linux OS用の統合サービス(Linux Integration Services)につきましては、Windows Server 2008 R2 の「PP・サポートサービス」のサポート対象ではありません。
Service Pack 1 使用時の注意事項
Windows Server 2008 R2 の SP1 を使用する際には、以下の注意事項があります。
注意・制限事項に記載されている内容についてもあわせてご確認ください。
- ホストOS に SP1 を適用する前後で、Hyper-V の統合サービスのバージョンが異なりますので、SP1 適用前に作成した仮想マシン上のゲストOS には、SP1 適用後に統合サービスを再適用してください。統合サービスの再適用手順はこちらをご参照ください。
- ゲストOS 上の Windows Server 2008 Standard(SP2) で Dynamic Memory(SP1 に含まれる新機能) を使用する場合には、KB2230887 を適用してください。
- ゲストOS 上の Windows Server 2008 R2 Standard で Dynamic Memory を使用する場合には、SP1 を適用してください。
- ホストOS で SP1 をアンインストールする場合には、アンインストール前に各仮想マシンについて Dynamic Memory の無効化、およびスナップショットの削除を実施してください。これらを実施しない場合、アンインストール後に Hyper-V マネージャで該当する仮想マシンやスナップショットが表示されなくなります。
SP1 のインストール手順、および動作確認済のモデルについては、
Windows Server 2008 R2 および Windows 7 の Service Pack 1 についてをご確認ください。
インストール手順
Hyper-V 2.0 のインストール手順
Hyper-V 2.0 のインストールは、以下の手順書に従って実施してください。
Hyper-V 2.0 インストール手順書
Live Migration の設定手順
Live Migration の設定は、以下の手順書に従って実施してください。
Live Migration 設定手順書
Hyper-V 2.0 の Live Migration 機能を使用するためには、Windows Server Failover Cluster を構成する必要があります。
以下の手順書に従って、クラスタの構成を実施してください。
Windows Server Failover Cluster インストール手順書
統合サービスのインストール手順
ゲストOS への統合サービスのインストールは、以下の手順に従って実施してください。
Windows OS
① |
仮想マシンへの接続Hyper-V マネージャを使用して、統合サービスをインストールする仮想マシンに「接続」します |
② |
統合サービスのインストール仮想マシン接続の「操作」メニューから「統合サービス セットアップ ディスクの挿入」を選択します。
この操作により、仮想マシンの DVD ドライブにセットアップディスクがセットされます。 |
③ |
統合サービスのインストール
統合サービスのインストーラーが起動しますので、画面の表示に従ってインストールしてください。
インストール完了後にゲストOS を再起動する必要があります。
(注)統合サービスのインストーラーが自動起動しない場合には、以下の手順でインストーラーを起動してください。
- x64 OS
仮想DVDドライブ内の \support\amd64\Setup.exe を実行
- x86 OS
仮想DVDドライブ内の \support\x86\Setup.exe を実行
|
Linx OS
Linux OS用の統合サービス(Integration Services)は Hyper-V 2.0 には含まれていませんので、Microsoft社のダウンロードセンターから
ダウンロードいただく必要があります。
Linux OS への統合サービスのインストールにつきましては、ダウンロードセンターから README を入手いただき、記載されている手順に従って実施してください。
注意・制限事項
Hyper-V 2.0 をご使用いただく際の注意・制限事項については、以下をご参照ください。
Hyper-V 2.0 注意・制限事項集
※関連資料
Hyper-V 2.0 エラー・警告イベントログ
関連情報
Hyper-V 2.0 の概要については、Microsoft社のWebサイトをご覧ください。
Hyper-V 2.0: Windows Server 2008 R2
Hyper-V 2.0 環境におけるライセンスの考え方については、Microsoft社が提供している「早分かりライセンスガイド」をご覧ください。
Windows Server 2008 R2 早分かりライセンスガイド
NECにおける Windows Server 2008 R2 に対する取り組み等については、弊社Webサイトをご覧ください。
NEC × Windows Server 2008 R2
Hyper-V環境のホストOS/ゲストOS上での主要ソフトウェアの対応状況については、弊社Webサイトをご覧ください。
Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2 ソフトウェア対応状況