■ドライバのインストールと詳細設定

本体標準装備の各種ドライバのインストールとセットアップを行います。
ここで記載されていないドライバのインストールやセットアップについてはドライバに添付の説明書を参照してください。


[LANドライバとPROSetのインストール]

− LANドライバ
標準装備のネットワークアダプタのLANドライバはシステムのアップデート時にすべて自動でインストールされます。

− PROSet
PROSet は、以下の機能を実現するLANドライバユーティリティです。

 − アダプタ詳細情報の確認
 − ループバックテスト、パケット送信テストなどの診断
 − チームの設定

複数のネットワークアダプタをチームとして構成することで、耐障害性に優れた環境を提供し、装置とスイッチ間のスループットを向上させることができます。
PROSet をインストールする場合は、以下の手順で行ってください。


 
1
「EXPRESSBUILDER」DVDを光ディスクドライブにセットする。

オートランで起動するメニューが表示されたら、メニュー画面を閉じてください。

 
2
エクスプローラを起動する。

 
3
下記のフォルダ内の「dxsetup.exe」アイコンをダブルクリックする。

「\014\win\winnt\dotnet\r148\apps\prosetdx\win32」

[インテル(R) ネットワークコネクション - Installshield ウィザード]が起動します。

 
4
[次へ]をクリックする。

 
5
使用許諾契約を読み、同意するならば[使用許諾契約の条項に同意します]を選択して[次へ]をクリックする。

 
6
セットアップオプションの画面が表示されるので、下記の3点が選択されていることを確認し [次へ]をクリックする。

ドライバ
インテル(R) PROSet for Windows *デバイスマネージャ
Advanced Network Services

 
7
[インストール]をクリックする。

 
8
[InstallShieldウィザードを完了しました]というメッセージが表示されたら、[完了]をクリックする。

 
9
「EXPRESSBUILDER」DVDを光ディスクドライブから取り出し、システムを再起動する。

以上で完了です。
引き続き、[LANドライバのセットアップ]に記載されているリンク速度とWOLの設定を必ず行ってください。

チェック
LANドライバおよびPROSetに関する操作は、必ず本体装置に接続したコンソールから管理者権限のあるユーザ(Administratorなど)でログオンした状態で実施してください。OSのリモートデスクトップ機能、または、その他の遠隔操作ツールを使用した操作はサポートしておりません。
IP アドレスを設定する際、[インターネットプロトコル(TCP/IP)]のチェックボックスが外れている場合、チェックを付けてからIP アドレスの設定をしてください。


[LANドライバのセットアップ]


●リンク速度の設定

ネットワークアダプタの転送速度とデュプレックスモードを接続先スイッチングハブの設定値と同じ設定にする必要があります。
以下の手順を参照し、転送速度とデュプレックスモードを設定してください。


<PROSetがインストールされている場合>

 
1
[デバイスマネージャ]を起動する。

 
2
[ネットワークアダプタ]を展開し、設定するネットワークアダプタをダブルクリックする。

ネットワークアダプタのプロパティが表示されます。

 
3
[リンク速度]タブをクリックし、[速度とデュプレックス]をハブの設定値と同じ値に設定する。

 
4
ネットワークアダプタのプロパティのダイアログボックスの[OK]をクリックする。

 
5
システムを再起動する。

以上で完了です。

<PROSetがインストールされていない場合>

 
1
[デバイスマネージャ]を起動する。

 
2
[ネットワークアダプタ]を展開し、設定するネットワークアダプタをダブルクリックする。

ネットワークアダプタのプロパティが表示されます。

 
3
[詳細設定]タブをクリックし、[リンク速度とデュプレックス]をスイッチングハブの設定値と同じ値に設定する。

 
4
ネットワークアダプタのプロパティのダイアログボックスの[OK]をクリックする。

 
5
システムを再起動する。

以上で完了です。
引き続き、WOLの設定を行ってください。


●WOLの設定

WOL(Wake On LAN)の機能を使用する場合は以下の手順を参照し、ネットワークアダプタの設定を行ってください。
重要
WOLは、標準装備のネットワークアダプタのみ対応しています。


<PROSetがインストールされている場合>

 
1
デバイスマネージャを起動する。

 
2
[ネットワークアダプタ]を展開し、下記のアダプタをダブルクリックする。

[Intel(R) 82578DM Gigabit Network Connection]
[Intel(R) 82574L Gigabit Network Connection]

ネットワークアダプタのプロパティが表示されます。

 
3
[電力の管理]タブを選択し、[Wake On LAN]内の設定項目を下記の表の設定に変更する。

設定項目 WOLを使用する場合 WOLを使用しない場合
− "Wake On Directed Packet" ONまたはOFF OFF
− "Wake On Magic Packet" ON OFF
− "電源オフ状態からの Wake On Magic Packet" ON OFF
− "Wake on Link" OFF OFF

ヒント
[Intel(R) 82578DM Gigabit Network Connection]を使用する場合、スタンバイ状態からのWOLによるシステムの起動はサポートしておりません。
Wake On Directed Packet"の機能については下記の通りです。
ON : スリープ、および、休止状態からDirectedPacket(※1)でシステムの起動ができます。
OFF : スリープ、および、休止状態からDirectedPacketでシステムの起動ができません。
[節電のオプション]内の設定を変更する必要はありません。
上記の設定は手動で設定し直さない限り、保持されます。

※1 イーサネット ヘッダにアダプタのイーサネットアドレスを含むパケットまたはIPヘッダにアダプタに割り当てられたIPアドレスを含むパケット。

 
4
ネットワークアダプタのプロパティの[OK]をクリックする。

 
5
システムを再起動する。

以上で完了です。

<PROSetがインストールされていない場合>

 
1
デバイスマネージャを起動する。

 
2
[ネットワークアダプタ]を展開し、下記のアダプタをダブルクリックする。

[Intel(R) 82578DM Gigabit Network Connection]
[Intel(R) 82574L Gigabit Network Connection]

ネットワークアダプタのプロパティが表示されます。

 
3
[電源の管理]タブを選択し、設定項目を下記の表の設定に変更する。

設定項目 WOLを使用する場合 WOLを使用しない場合
"電力の節約のため、コンピュータでこのデバイスの電源をオフにできるようにする"
ON ON
"このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする"
ONまたはOFF OFF

ヒント
[Intel(R) 82578DM Gigabit Network Connection]を使用する場合、スタンバイ状態からのWOLによるシステムの起動はサポートしておりません。
"このデバイスで、コンピュータの...."の機能については下記の通りです。
ON : スタンバイ、および、休止状態からMagicPacket、および、DirectedPacket(*1)でシステムの起動ができます。
OFF : スタンバイ、および、休止状態からMagicPacket、および、DirectedPacket(*1)でシステムの起動ができません。
シャットダウン状態ではDirectedPacketでのWOLによるシステムの起動はできません。
上記の設定は手動で設定し直さない限り、保持されます。

※1 イーサネット ヘッダにアダプタのイーサネットアドレスを含むパケットまたはIPヘッダにアダプタに割り当てられたIPアドレスを含むパケット。


 
4
[詳細設定]タブを選択する。

 
5
[PMEをオンにする]の[値]を"オン"にする。

 
6
ネットワークアダプタのプロパティの[OK]をクリックする。

 
7
システムを再起動する。

以上で完了です。


[チームのセットアップ]

チームを作成,削除する場合は下記の手順を参照して行ってください。


重要
チームの機能および注意事項については下記URL の[増設LAN ボード関連]をクリックして表示されるテクニカルガイドに記載していますので、必ず確認してください。
http://support.express.nec.co.jp/pcserver/category/spec.html
下記の場合は必ず<チームの削除手順>にしたがって一度チームを削除し、作業完了後に再度チームを作成してください。
- マザーボードやLANボードを交換する
- チームのタイプを変更する

<チームのセットアップ手順>

 
1
チームを構成させるネットワークアダプタとスイッチングハブをLANケーブルで接続する。

 
2
[デバイスマネージャ]を起動する。

 
3
[ネットワークアダプタ]を展開し[Intel(R)〜]をダブルクリックする。

 
4
[チーム化]のタグを選択し、[その他のアダプタとチーム化する]にチェックを入れ、[新規チーム]をクリックする。

 
5
チームの名前を入力後、[次へ]をクリックする。

 
6
チームに含めるアダプタをチェックし、[次へ]をクリックする。

 
7
チームタイプの選択で、設定するチームタイプ選択して[次へ]をクリックする。

重要
対応しているチームタイプは以下のとおりです。
アダプタ フォルト トレランス
アダプティブ ロード バランシング
静的リンク アグリゲーション
スイッチ フォルト トレランス

 
8
[完了]をクリックする。

チームのプロパティが表示されます。

重要
標準装備のネットワークアダプタとLANボードでチームを作成する場合、下記のメッセージが表示されますが、[OK]をクリックして引き続きチームのセットアップを行ってください。

"チーム内の1つ以上のアダプターが真のNDIS6.20受信側スケーリングをサポートしません。チームの受信側スケーリングが無効になります。受信側スケーリングを無効にすると、チームのパフォーマンスに悪影響を与えます。"

 
9
チームのプロパティで「設定」のタグを選択し、[チームの編集]をクリックする。

 
10
チーム内のアダプタに対しプライマリ/セカンダリ設定を行う場合、以下の操作を行う。

プライマリ設定
プライマリに設定するアダプタを選択し、「プライマリの設定」をクリックする。

セカンダリ設定
セカンダリに設定するアダプタを選択し、「セカンダリの設定」をクリックする。

プライマリ/セカンダリ設定を完了した後、[OK]をクリックして画面を閉じてください。

ヒント
プライマリ/セカンダリ設定は以下の手順で確認できます。

1) チームのアダプタのプロパティ内にある[設定]タブを表示する。

2) [チーム内のアダプタ]の各アダプタに表示されているプライマリ/セカンダリを確認する。

 
11
[設定]タブのまま[スイッチのテスト]をクリック後、スイッチのテスト画面が表示されたら、[テストの実行] をクリックして実行する。

実行結果、問題なしのメッセージが表示されれば、テスト完了です。

チェック
[テストの実行]を行う前に、[設定]タブにてアダプタのステータスが"有効"または"スタンバイ"であることを確認してからテストを実行してください。
実行した結果、および、問題なしのメッセージが表示されれば、テスト完了です。
エラーが表示された場合、メッセージを参照し接続しているスイッチングハブの設定を変更してください。


 
12
システムを再起動する。

以上で完了です。

<チームの削除手順>

 
1
[デバイスマネージャ]を起動する。

 
2
[ネットワークアダプタ]を展開しチームのアダプタをダブルクリックする。

 
3
[設定]タブを選択して[チームの削除]をクリックする。

 
4
[チーム設定]のポップアップが表示されるので[はい]をクリックする。

 
5
デバイスマネージャのネットワークアダプタ配下に[チーム:チーム名]がないことを確認する。

 
6
システムを再起動する。

以上で完了です。


[LANボードを使用する場合]

LANボードを使用する場合、「EXPRESSBUILDER」DVDに格納されているドライバをインストールしてください。

<LANボード用ネットワークドライバのインストール>

 
1
デバイスマネージャを起動する。

 
2
[ネットワークアダプタ]配下の[Intel(R)〜]をダブルクリックする。

ネットワークアダプタのプロパティが表示されます。

ヒント
[?その他のデバイス]→[?イーサネットコントローラ]がある場合は[?イーサネットコントローラ]をダブルクリックしてください。

 
3
[ドライバ]タブを選択し、[ドライバの更新]をクリックする。

[ハードウェアの更新ウィザード]が表示されます。

4
[いいえ、今回は接続しません]を選択して、[次へ]をクリックする。

 
5
[一覧または特定の場所からインストールする(詳細)]を選択し、[次へ]をクリックする。

 
6
[次の場所で最適のドライバを検索する]を選択し、[リムーバブルメディア...]のチェックを外し、[次の場所を含める]にチェックを入れ、

Express5800/R110b-1/E110b-1の場合
[N8104-122/126の場合]
 [\014\win\winnt\dotnet\r148\pro1000\win32\ndis5x]
Express5800/T110bの場合
[N8104-112/119/120/121/126の場合]
 [\014\win\winnt\dotnet\r148\pro1000\win32\ndis5x]

[N8104-111の場合]
 [\014\win\winnt\dotnet\r148\pro100\win32\ndis5x]

と入力し、[次へ]をクリックする。

ドライバの検索が開始され、検索後にインストールが始まります。 しばらくすると[ハードウェアの更新ウィザードの完了]画面が表示されます。

 
7
[完了]をクリックする。

 
8
システムを再起動する。

以上で完了です。


[グラフィックスアクセラレータドライバ]

標準装備のグラフィックスアクセラレータドライバはEXPRESSBUILDERから「システムのアップデート」を実行するとインストールされます。

カスタムインストールモデル、もしくはシームレスセットアップを実施した場合は自動的にインストールされています。

ドライバを個別に再インストールしたいときは、次の手順に従ってください。


 
1
「EXPRESSBUILDER」DVDを光ディスクドライブにセットする。

オートランで起動するメニューが表示されたら、メニュー画面を閉じてください。

 
2
スタートメニューから[プログラム]−[アクセサリ]の順でポイントし、[エクスプローラ]をクリックする。

 
3
以下のディレクトリ内の[install.bat]アイコンをダブルクリックする。

「<光ディスクのドライブレター>:\014\win\winnt\dotnet\video

メッセージにしたがってインストール作業を進めてください。

途中、「デジタル署名が見つかりません。」というメッセージが表示された場合は、[はい]をクリックし、インストールを続けてください。


 
4
「EXPRESSBUILDER」DVDを光ディスクドライブから取り出し、システムを再起動する。

以上で完了です。


[SCSIコントローラ(N8103-75/95/107)を使用する場合]

SCSIコントローラ(N8103-75/95/107)を使用する場合、ドライバはEXPRESSBUILDERから「システムのアップデート」を実行するとインストールされます。
カスタムインストールモデル、もしくはシームレスセットアップを実施した場合は自動的にインストールされています。
追加接続した場合は、EXPRESSBUILDERから「システムのアップデート」を実行してドライバをインストールしてください。



[SASコントローラ(N8103-104A)を使用する場合]

SASコントローラ(N8103-104A)を使用する場合、ドライバはEXPRESSBUILDERから「システムのアップデート」を実行するとインストールされます。
カスタムインストールモデル、もしくはシームレスセットアップを実施した場合は自動的にインストールされています。
追加接続した場合は、EXPRESSBUILDERから「システムのアップデート」を実行してドライバをインストールしてください。



[RAIDコントローラ(N8103-115)を使用する場合]

使用している環境によって、ドライバのインストール手順が異なります。
ご使用の環境の手順でドライバをインストールをしてください。


RAIDコントローラ(N8103-116A/117A/118A)を使用している場合

OSのプラグアンドプレイ機能が動作し、ドライバが自動でインストールされます。
特に作業は必要ありません。

RAIDコントローラ(N8103-116A/117A/118A)を使用していない場合

RAIDコントローラ(N8103-115)を使用する場合、ドライバはEXPRESSBUILDERから「システムのアップデート」を実行するとインストールされます。
カスタムインストールモデル、もしくはシームレスセットアップを実施した場合は自動的にインストールされています。
追加接続した場合は、EXPRESSBUILDERから「システムのアップデート」を実行してドライバをインストールしてください。




ライセンス認証の手続き

Windows Server 2003をご使用いただくためには、Windows Server 2003のライセンス認証の手続きが必要です。ライセンス認証の手続きを次に示します。

ヒント
バックアップCD-ROMのWindows Server 2003 R2 をご使用の場合は、手続きの必要はありません。

 
1
スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]をクリックする。

[名前(O):]に以下を入力し[OK]をクリックする。

oobe/msoobe /a


 
2
以下のメッセージが表示されたら、[次へ]をクリックする。

以下のメッセージが表示されます。


 
3
以下のメッセージに従って、ライセンス認証の手続きを行う。





■障害処理のためのセットアップ

障害が起きたときに障害からより早く、確実に復旧できるようセットアップをしてください。詳細な手順についてはユーザーズガイドの「障害処理のためのセットアップ」をご覧ください。


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